さいとうなおき先生の「3ヶ月で上手くなるイラスト最速上達法」について

さいとうなおき先生の3ヶ月で上手くなるイラスト最速上達法という動画があったので、その動画について個人的見解を述べてみたいと思います。

以下①~⑤がさいとう先生の上達法です。

①理想の自分の絵を決める
②その人の絵柄でオリジナル作品を描く
③自分の絵とお手本を見比べる
④1点に絞って練習する
⑤練習したことを反映して②に戻る

この方法の良い点
(1)自分の好きな絵柄なのでモチベーションが続く
(2)問題点の明確化
(3)反復練習

以下個人的見解を述べます。

まず、3か月とある程度の期間を設定してあるのが良いと思いました。何事も上達するには量が必要です。1週間に2,3日1時間程度の練習量では絵の上達は難しいと思います。

(1)自分の好きな絵柄なのでモチベーションが続く

①理想の自分の絵を決める
②その人の絵柄でオリジナル作品を描く

①理想の自分の絵を決める→②その絵柄でオリジナル作品を描くという流れです。この上達法の良い点は、「漫然と人体の練習するより絵を描く事が楽しい、モチベーションが続く」という点が挙げられます。

私が絵を描き始めた当初「上手くなりたいのならルーミスの『優しい人物画』をやれ」という意見が少なからずありました(現代ならモルフォの人体デッサンでしょうか?)この意見の正当性は認めます。しかし、私のようなオタクが絵を描き始める理由は「可愛くてエッチな女の子を描きたいんじゃあ!」というほとばしる熱いパトス故なのです。決してルーミス本やモルフォ本に描いてあるような、外国人のおっちゃんのリアルの裸が描きたいのではないのです。

美術寄りのルーミス本やモルフォ本を進めるより、自分の好きな作家の絵柄をパクって(失礼)
イラストを描く方が楽しいでしょう。楽しく描くことができればモチベーションも続きやすい。合理的な上達法だと思います。

さいとう先生も「この上達法は基礎から固める方法ではない」とおっしゃっています。「基礎から固める方法」というのは、ルーミスの優しい人物画等で美術的な人体比率、パース、ライティング等を学ぶ事を言っているのだと思います。

絵を描く以上、遅かれ早かれ人体比率、パース、ライティング等の基礎技術にはぶちあたります。さいとう先生は「基礎技術の壁にぶちあたり、必要性を感じてから人体比率、パース、ライティング学べばよい」と考えているのだと思います。

(2)問題点の明確化

③自分の絵とお手本を見比べる
④1点に絞って練習する

さてさてさて、自分の絵とお手本の絵を見比べるわけですが、当然、自分の絵のダメダメな所が目につきます。自分の絵とお手本の絵を見比べると、かなりの精神的ダメージを食らうと思います。このダメージを食らう点を、さいとう先生は「劇薬」と言っているのだと思います。

ここで自分の絵の問題点を書き出していきます。問題点の明文化ですね。明文化することにより、自分の絵の欠点がはっきりとわかり、その後の練習するポイントがわかりやすくなります。明文化された問題点を基に、1点に絞って練習する。やる事を1点に絞ってシンプルにしてるのも、わかりやすくて良いと思います。

(3)反復練習

⑤練習したことを反映して②に戻る
ビジネスの世界でよく言われるPDCAサイクル
(Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善))ですね。
このサイクルを回す事により、絵の上達を目論むわけです。

絵の上達方法として、この方法は一理あると思います。好きな絵柄をパクる(失礼)ことで楽しみながら絵を上達させる方法だと思います。

絵の上達方法はたくさんあります。美術の基礎となる人体比率、パースを最初に学ぶのも一つの方法ですしさいとう先生の方法も一つの方法です。
東京から大阪へ行くのに、新幹線、飛行機、鈍行電車、タクシー、徒歩etc…どの方法を使っても到達できます。到達する手段が違うだけの問題です。

以上、さいとう先生のイラスト最速上達法について、個人的見解を述べてみました。
対して絵が上手くない私がこんな事を言うのも烏滸がましいですが、
この文章を読んだ方が、絵について何かしら考える一助になれば幸いです。

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